筆者は検索エンジンとしてのGoogleが昔から好きでした。
2000年代初頭、先進的なオフィス環境が注目され、一躍働きたい企業のトップに躍り出ます。
しかしながらGoogleが何を行っている企業なのかはあまり知られていない気がします。
正義のホワイトハッカー集団である、という筆者の認識ですが、世間一般ではGoogleは個人情報を集める邪悪な企業というイメージを持つ人が多いと感じます。
情報系プラットフォーマーとして、昨年ごろから頭文字をとってGAFAと報道されることが多いですが
「そもそもGAFAってよく聞くけど一体なんなの?」
「どういう経営方針で世界トップクラスに位置しているの?」
「Googleって無くなると困るの?」
この記事ではGAFAの基本的な解説から時価総額の推移、世界トップクラスの会社ならではのユニークな社是(経営理念)を紹介します。
今回はGAFAのうちGoogleについて語りたいと思います。
Contents
- 1 GAFAとはどんな企業?
- 2 Googleの経営方針
- 2.1 Googleが掲げる10の事実
- 2.1.1 ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
- 2.1.2 1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
- 2.1.3 遅いより速いほうがいい
- 2.1.4 ウェブ上の民主主義は機能する
- 2.1.5 情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
- 2.1.6 悪事を働かなくてもお金は稼げる
- 2.1.7 GAFAの中でも儲かるなら何でもアリ、という発想を明確に禁止しているのはGoogleだけではないでしょうか?
- 2.1.8 追従するスパム広告や巨大な広告などを使わずユーザー目線で最適なものを表示します。
- 2.1.9 世の中にはまだまだ情報があふれている
- 2.1.10 情報のニーズはすべての国境を越える
- 2.1.11 スーツがなくても真剣に仕事はできる
- 2.2 Googleのサービスと収益
- 2.1 Googleが掲げる10の事実
この記事を読むことで一人でも多くの人がGoogleを好きになってくれると嬉しいです。
GAFAとはどんな企業?
GAFAとは
Googleを語る上で、よく言われるGAFA(ガーファ)という名称について
GAFAとは米国の多国籍企業のうち、IT業界を2010年代に支配するに至った企業で
・Appple
・Amazon
の4社の頭文字をとってGAFAと呼ばれています。
個人情報を含めたプラットフォーマーとして米国ではビッグ・フォーとも呼ばれています。
GAFAは中国ではファイアーウォールによりアクセス規制されており、代替するサービス会社としてBATがあります。
BATは
Baidu
Alibaba
Tencent
の頭文字を取っています
Googleの経営方針
Googleが掲げる10の事実
Googleでは社是は10の事実として一般公開されています。
独りよがりな経営理念と違い、唱和して社員に知られているというよりは当たり前に行動する規範として社員に浸透していると言われています。
ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
ユーザーの利便性を第一に考えています。Googleは外部からの賄賂により検索順位を変えることは無く、常にユーザーに取って最も良いかたちを提供するよう設計しています。
日本企業では腹の内ではユーザーの立場に立って。ということは非常に難しいことであると感じます。
営利企業では難しいことではないでしょうか
1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
Googleでは情報を検索する、という技術を他の分野でも活用することで、ユーザーが生活のあらゆる面においてさまざまな情報にアクセスして利用できるよう努力を続けています。
Google の使命は、世界中の情報を整理し、世界中の人がアクセスできて使えるようにすること、と明示しています。
遅いより速いほうがいい
Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。
ユーザーの満足度は欲しい情報を素早く手に入れること、とGoogleは考えています。
ウェブ上の民主主義は機能する
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。
Googleの検索アルゴリズムではページに対するリンクが多いほど情報を取得するのに適切なページと判断されます。
ただし一昔前ほどページのリンクは重視されていません。
情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない
世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。Google は、モバイル サービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供しています。スマートフォンから Google 検索にさまざまな方法でアクセスできるだけでなく、メールを読んだり、カレンダーでイベントを確認したり、動画を見たりなど、世界中のあちこちからスマートフォンをさまざまな用途に使えるようになりました。
GoogleがAndroidを開発したのは検索技術をどのような端末でも活かせるようにするためです。
スマートホームやスマートグラス、自動運転車など、ユーザーが求める様々な端末でも情報を整理できるような開発を行っています。
悪事を働かなくてもお金は稼げる
Google は営利企業です。企業に検索テクノロジーを提供することと、Google のサイトやその他のウェブサイトに有料広告を掲載することで収益を得ています。
GAFAの中でも儲かるなら何でもアリ、という発想を明確に禁止しているのはGoogleだけではないでしょうか?
追従するスパム広告や巨大な広告などを使わずユーザー目線で最適なものを表示します。
世の中にはまだまだ情報があふれている
Google が他のどの検索サービスよりも多い HTML ページのインデックス登録に成功した後、Google のエンジニアたちは、簡単には検索できない情報に目を向けました。その一部は、電話番号や住所、事業別ディレクトリなどで、新しいデータベースを統合するだけで検索可能になりました。しかし、中にはもっと工夫が必要なものもありました。たとえば、ニュース アーカイブ、特許、学術誌、数十億枚の画像や数百万冊の書籍を検索する機能です。Google の研究者たちは、今後も世界中のあらゆる情報を検索ユーザーに提供するために開発を続けていきます。
情報を整理するにあたり様々な技術を開発、利用しています。
2000年初頭ではjqueryという技術を使い非同期通信を広めました。
(それまでは掲示板の書き込みのように書き込み→画面切替などが主流でした)
また、読み取りにくい手書き画像などを認証システムに組み込むことで200年はかかるというデータを数ヶ月でラベル付けしたりもしています。
近年ではAIを活用、ということに目が行きがちですが既にあるものを使い情報を整理することもGoogleは行っています。
情報のニーズはすべての国境を越える
Google の創業地はカリフォルニアですが、全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。そのため、60 以上の国にオフィスを構え、180 を超えるインターネット ドメインを有し、検索結果の半分以上を米国外のユーザーに提供しています。
スーツがなくても真剣に仕事はできる
Google の共同創設者は、仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけないという考えで会社を作りました。適切な企業文化があるほうが、創造性のある優秀な成果が上がりやすくなると Google は考えています。企業文化とは、ラバランプやバランスボールのことだけではありません。チームで目標を達成することや、個人の業績に対する誇りが会社全体の成功につながるということを強調しています。Google は社員を厚く信頼しています。
日本のスタートアップもGoogleを真似て私服での勤務やフリードリンクなどを導入しています。
Googleではもともと、社員の残業しやすい環境を構築したところ今のような環境になっていったという経緯があります。
遊びの中にも会社を変えていくというエネルギーがあれば成長していくという理念が垣間見えます。
日本でも当たり前でしょ?と言える世の中になってほしいですね。
「すばらしい」では足りない
Google にとって一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎません。Google では、まだ達成できないとわかっていることを目標に設定します。そうすることで、目標達成に向けて全力を尽くし、期待以上の成果を残せるからです。
Googleでは数多くのプロジェクトがありますがトップに立てない分野での見切りは非常に早いです。
一番に立てない分野を見切る目も必要なのだなと感じます。
Googleのサービスと収益
Googleは、インターネット関連の製品とサービスを提供するアメリカに拠点を置く多国籍テクノロジー企業です。
Googleが専門とする製品やサービスには、クラウドコンピューティング、検索エンジン、ハードウェア、ソフトウェア、オンライン広告テクノロジーなどがあります。
子会社には、YouTube、Google.org、Google Nest、Google AdMob、Waymo、Google Japan、およびダブルクリックがあります。
約12,000人の従業員を雇用しており、現在のCEOはサンダーピチャイです。
Googleは従業員にやさしい職場環境で人気があり、同社はテクノロジー業界で最も知的な人々を引き付けることに誇りを持っています。